成人式担当職員が私費で経費負担 委託契約結び忘れ 佐世保市教委

 佐世保市教委は14日、昨年度の成人式典の企画運営業務に関し、担当の職員が委託契約を結び忘れ、私費で必要経費を支払っていたと明らかにした。西本眞也教育長が市議会文教厚生委員会で謝罪した。
 市教委社会教育課によると本来市が、新成人らでつくる「成人式典検討会」に企画運営業務を委託し、市の予算から経費を支出する。今回のケースは契約締結を失念した職員が、受託先の検討会の事務局も兼ねており、職員2人で計約15万円を負担。全額を切手代や検討委員の報酬、消耗品代、弁当代などに充てていた。新たな担当となった職員が本年度の式典に向けた準備を進める中で、昨年度の委託契約書を確認できず発覚した。
 同課の聞き取りに対し、昨年度の担当職員は「契約しないまま検討会が始まり、言い出せなかった」との趣旨の説明をしているという。委員会で市教委は、職員が私費で支払った分は本年度予算で対応すると報告。再発防止策として、支払チェック表の作成や、次年度以降の委託見直しを検討することなどを挙げた。

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