新観光列車「ふたつ星4047」車両公開 西九州堪能、23日出発 JR九州

JR九州は15日、長崎、佐賀両県(武雄温泉―長崎)を走る新しい観光列車「ふたつ星4047」の車両を北九州市の小倉総合車両センターで報道陣に公開した。23日の西九州新幹線開業と同時に運行を始め、車窓からは有明海と大村湾の二つの海の景色が楽しめる=北九州市

 JR九州は15日、長崎、佐賀両県(武雄温泉-長崎)を走る新しい観光列車「ふたつ星4047」の車両を、北九州市の小倉総合車両センターで報道陣に公開した。外観は白地に金色のラインを配置し、車内は窓枠などに木材を多用。西九州新幹線開業に合わせ、23日に運行を始める。
 有明海沿いの長崎線経由と大村湾沿いの大村線経由の二つのルートがあり、車窓から海の景色を楽しめる。新幹線との相乗効果を図り、西九州エリアへの誘客拡大につなげたい考え。
 車両は3両編成で、鹿児島中央-吉松を走っていた観光列車「はやとの風」などを改装した。デザインを担当した水戸岡鋭治さんは「外観はヨットや白い雲のような感じで白く仕上げ、金色をあしらった」と説明した。

販売カウンターを備えた2号車「ラウンジ40」=北九州市

 乗客が自由に利用できる2号車「ラウンジ40」は、くつろげるソファ席や景色をより楽しめる窓向きのカウンター席も配置。沿線の食材を使った弁当やスイーツを販売し、波佐見焼の転写体験キットを使った飾り皿制作など有料の体験メニューもある。
 古宮洋二社長は「西九州新幹線の車両に劣らないほどのものができた。西九州エリアの活性化に努力し、人気が持続するような列車にしたい」と述べた。
 「ふたつ星」は全車指定(87席)で、金~月曜、祝日を中心に運行する。料金は武雄温泉から長崎が4180円、長崎から武雄温泉が4500円。


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