台風14号急発達 広島も大荒れ必至の状況 早めの備え・対策を

きょう台風14号は、急速に発達しています。今夜9時現在、大型で非常に強い勢力です。中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は70m/sとなっています。

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きょう日中に撮影された衛星画像を見ても、台風の目もハッキリとし、発達している様子がうかがえます。

台風14号は、3連休の後半から日本列島を縦断する可能性が高くなりました。

2週間前の前回の台風11号に比べて、より広島に近い所を進み、広島の北西側もしくは直撃する予想となっています。広島県が最も台風の影響を受けやすいルートを通るおそれが高まっています。

今夜(9月16日午後9時)の予想では、暴風域に入る確率は70%以上の紫色に入っています。

広島・呉地域では90%以上と非常に高い確率です。県内が大荒れの天気となるのは避けられない状況です。

コースを東よりに変えるタイミングの予想が難しく、最も台風が近づくタイミングに幅がありますが、台風が通るルート自体はそこまでブレ幅は大きくないため、広島には19日の日中に最も近づくおそれが高まっています。

まずは暴風・波浪に警戒が必要です。すでに気象庁は、暴風警報・波浪警報を発表する可能性が高いと発表しています。

県内では30m/sを超える突風が吹き、場合によっては瞬間的に40m/s 前後の暴風が吹くおそれがあります。

瞬間風速が40m/sを超えると、大きな街路樹が倒れたり、トラックが横転したりすることがあります。

あす土曜日のうちに飛びやすいモノは片づけるなどの対策をとってください。また、瀬戸内海でも波は高くなり荒れるので警戒してください。

台風の最接近と満潮が重なると、高潮警報が発表される可能性もあります。この3連休は大潮ではありませんが、沿岸部や河口付近の方はご注意ください。

また今回は、台風本体の活発な雨雲がかかるために、県内でも大雨となるおそれがあります。大雨警報が発表される可能性もあります。雨の降り方や災害の危険度分布の見方などを今一度確認してください。

台風は事前にある程度予想ができる現象です。ここ10年以上、広島県では暴風が吹き荒れるような台風の影響を受けていませんでしたが、今回はかなり荒れた天気となるおそれがあります。

3連休の予定は柔軟に変更するなど、ムリせずに安全にどうぞ。あすのうちに台風の備えを確認してください。

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