宇都宮の会社、510台で不正車検 2事業場の指定取り消し処分 

 不正車検を行ったとして、国土交通省関東運輸局は16日、BMWの正規販売代理店などを展開する宇都宮市内の会社に対し、2事業場の民間車検場の指定を取り消すなどの行政処分をしたと発表した。延べ510台で不正車検が確認された。

 道路運送車両法違反で処分を受けたのは、同社総合サービスセンター(鹿沼市)と小山店。同局によると、2020年4月~22年2月、両事業場で四輪駆動車など計503台に対し、スピードメーターの表示と実際の速度の誤差を調べる検査を実施しなかった。

 同センターでは、検査員の証明を虚偽記載した保安基準適合証を7台に交付した。同局は両事業場に対し、自動車検査員計5人を解任することも命じた。

 同社は5月、計382台に不適切車検があったと発表していたが、同局の監査で新たな違反が見つかった。親会社は「検査機器の設備の更新が不十分だった。引き続きお客さまへの連絡と再検査を迅速に進める」とコメントした。

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