立民神奈川県連の新代表に青柳氏 阿部氏との代表選制す 統一地方選へ準備加速

立憲民主党県連の新代表に選出され、拳を突き上げる青柳氏(中央)=横浜市中区

 任期満了に伴う立憲民主党県連の代表選が17日行われ、青柳陽一郎氏(衆院比例南関東)が阿部知子氏(衆院神奈川12区)を破り、新代表に選出された。任期は2年間。来春の統一地方選での党勢拡大や、相次ぎ表面化しているハラスメント問題などへの対応で手腕が問われる。

 代表選は国会、地方議員らの投票で行われ、青柳氏が65票、阿部氏が50票、無効が1票だった。「コミュニケーションを密にして活力ある県連を取り戻す」と訴えた青柳氏が、結党時から代表を務めた阿部氏を退けた。

 選出後、青柳氏は記者団に、幹事長をはじめ県連の役員人事について「人心を一新し、全体のバランスと融和を図るとともに、統一地方選に向けて攻めの体制をつくる」と述べた。

 県連所属議員らへの決意表明では「党内融和を進め、公正で公平な県連運営を徹底していく」と強調。夏の参院選神奈川選挙区で新人2人を擁立し、県連内で両陣営に分かれて争った経緯もあり、「いろいろな感情があると思うが、力を貸してほしい」と結束の必要性を訴えた。

 およそ半年後に迫る統一地方選に向け、早期に選挙対策本部を設置するなど、準備を加速すると表明。勝利に向け「全力を傾注する」とした。

 女性地方議員からハラスメントの訴えが相次いでいることに関し、第三者機関での実態把握や解明を行う考えを示し、「心のケアや再発防止にしっかり取り組む」とも述べた。

 青柳氏は2012年の衆院選で初当選し、4期目。県連幹事長や衆院議院運営委員会筆頭理事などを歴任した。

© 株式会社神奈川新聞社