プラティパス,Vapurなど折りたたみ式の水筒のメリット・デメリットをご紹介。軽量でエコなアンチボトルの魅力は?

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アメリカのアウトドアライター舟津です!近年、トレッキングやキャンプに行くとよく見かける折りたたみ式の水筒。アメリカでは「ペットボトルを持ち歩かない」「ゴミを増やさない」と思うエコに敏感な人が多く、アウトドアショップだけでなく、スーパーでもエコな折りたたみ式ボトルが販売されるほど人気を博しています。今回は、今注目されている折り畳み式ボトルのメリット・デメリット、おすすめブランドを紹介したいと思います。

折りたたみ式 水筒のメリット・デメリット

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一言で「折りたたみ式 水筒」といってもいくつか種類があり、ペットボトルのようなカタチをしたシリコン製のボトルと、ポリエチレン素材で軽量なパック型のボトルと大きく2タイプに分かれています。

両タイプとも繰り返し使用でき、通常の水筒よりも軽量ですが、パック型のモノはシリコン製よりもさらに軽量。今回は主にアウトドアで活躍するパック型の折りたたみ式ボトルを中心に紹介します。

折りたたみ式 水筒のメリット

  • 軽量
  • 使用後は折りたためる
  • 何度も使えてエコ
  • 凍らして保冷剤としても使える
  • 耐熱性があるものは、湯たんぽ代わりにもなる

折りたたみ式ボトルの一番のメリットは軽量でコンパクトになるところ。したがって、極力荷物を減らしたいときに便利。また、水筒機能以外にも使い道がある点も魅力です。

折りたたみ式 水筒のデメリット

  • 水以外の飲料はおすすめしない
  • 洗い口が狭い
  • 洗浄後きちんと乾かさないとカビることがある
  • 保温保冷機能はない
  • 匂いが気になる人もいる

洗い口が狭く、中をゴシゴシ洗うことができないため、水以外の飲み物は推奨しません。また、乾燥させるのがちょっと面倒な点もあります。

筆者愛用の折りたたみ式 水筒「Vapur(ヴェイパー)」

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筆者が愛用している折りたたみ式ボトルはアメリカのブランド「Vapur(ヴェイパー)」です。

日本では、折りたたみ式パックボトルと言えば「プラティパス」が有名ですが、アメリカでは「プラティパス」はハイドレーションブランドのイメージが強く、折りたたみ式パックボトルでは「Vapur(ヴェイパー)」の方がメジャーです。

このブランドは、歴史はさほどありませんが、環境保全に力を入れており、種類やカラーが豊富。アウトドアシーンだけでなく、日常でも使用できるようなスタイリッシュなデザインが人気です。

カラビナ付きでコンパクトになる!

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スタイリッシュなだけでなく機能も優秀。ボトルにはカラビナ付きで、水を入れているときはザックやバックに付けられ、飲み終わったらクルクル本体を丸めてカラビナの中に挟んでコンパクトに収納可能。カラビナは必要ない時は取り外しもできます。

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マチがあって自立する!匂いも気にならない

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パック型ですが、底はマチがあり水が入っているときはもちろん、中身が少なくなっても最後まできちんと自立します。

前持っていたシリコン製の折り畳みボトルは、ちょっとシリコンの匂いが気になりましたが、これBPAフリーの3層素材で、水を入れても匂いが気になりません。(人によって気になる人もいるかもしれませんが…)。

耐熱耐冷、耐久性あり

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「パック型」は耐久性が心配でしたが、結構雑に扱っても破けることなくガシガシ使用しています。キャップもしっかりしており、逆さにしてもこぼれる心配はありません。

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そして、「Vapur(ヴェイパー)」の特徴のひとつとして、耐熱温度が100℃と高く、耐冷温度もマイナス15℃。したがって、寒い季節はお湯を入れて湯たんぽ代わりに使用してもよいですし、凍らして保冷剤代わりに利用することも可能です。

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Vapur(ヴェイパー)の折りたたみ式ボトルは、飲み口が本体から外すことができるため、お湯を入れるときも注ぎ口が大きく入れやすい点も◎。

食洗器で使用可能

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デメリットの洗浄も耐熱温度が高いため、食洗器で洗浄可能。ハードタイプの水筒に比べるとやはり中は洗いにくいですが、飲み口が取れるので、本体と飲み口を別々で洗えます。

洗い方のコツは…

乾かすときは中全体がきれいに乾くまでは時間がかかりますが、コツは洗った後ボトルの底(マチ)を広げて、中に空気を入れて乾燥させること。そうすることで比較的乾きやすくなります。

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食洗器を使わない場合は、洗った後、ボトルの底を広げてキッチンペーパーをクルクル丸めてボトルの中に入れて置くと、中の水分が早く取れます。

長期使用しない場合は、漂白剤で洗浄して、カビ予防のため冷凍庫で保存させておくのがおすすめです。

サイズ展開も豊富で旅行にも便利

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0.5~1.5リットルとサイズが豊富で、自分のライフスタイルに合わせて選べます。私が愛用している0.7リットルのモノは水を入れていないときの容器は約38g。登山など極力荷物を減らしたいアウトドアシーンはもちろん、筆者は旅行でコレを愛用しています。

折りたたみ式 水筒の選び方のポイント

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折りたためる水筒は種類がたくさんあります。折りたたみ式パック型はとにかく本体が軽量なので、荷物を減らしたいときに最適。

日常使いで重要なポイントは使いやすいところ。

  • 洗いやすいもの
  • パック型は柔らかいので底にマチがあり自立できるもの
  • 持ち手かカラビナがついているもの

上記のポイントを押さえて選ぶと良いでしょう。

アウトドアシーンでは、とにかく耐久性が需要。途中でボトルが破けるとギアが濡れることはもちろん、その後の水がなくなる恐れもあります。100均でも販売されていますが、アウトドアで使用する場合は、アウトドアブランドの耐久性が高いモノを選びましょう。

折りたたみ式 水筒をおすすめしたい人

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今は水筒の機能も進み、さまざまなボトルが販売されています。

個人的にはTPOに合わせて水筒を使い分けるのがよいように思えますが、折り畳み式ボトルは保冷保温性はないため、いつも冷たいモノを飲んでいる人には向きません。

また、多少匂いが気になる人もいるため、匂いに敏感な人はステンレスボトルの方がよいでしょう。

おすすめの折りたたみ式 水筒

「Vapur(ヴェイパー)」以外のおすすめの折りたたみ式ボトルは…

プラティパスの「プラティ」

ハイドレーションが有名な老舗ブランドプラティパスの折りたたみ式ボトル「プラティ」。アウトドアブランドだけあり、耐久性があり、耐熱温度も90度と高く、湯たんぽや保冷剤としても使用可能。

モンベルの「フレックスウォーターパック」

優れた抗菌素材を採用。別途サーモカバーが販売されており、ソフトボトルのデメリットの保冷性をカバーできます。

ダイソーの「折り畳み式ボトル」

ダイソーで購入できる330円のシリコン製折りたたみ式ボトル。

手軽に購入できる折りたたみボトルですが、ループ付きでコンパクトに畳めるのはもちろん、持ち運びや乾燥させるときに便利。

ただし、透明ではないため残量がわかりにくく、中の残量が少なくなると自立できなってしまう点もあります。

編集部撮影
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これからはエコなボトルが主流になるかも!TPOに合わせてボトルを選ぼう

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ステンレスボトルは保冷保温性が高いですが、ボトル自体が結構重く荷物になります。その点、折りたたみ式ボトルは保冷保温機能はないものの、軽量で使用後はクルクル丸めてコンパクトになります。

それぞれのデメリを考えながら、普段使いやアウトドアでボトルを使い分けすると、より一層外遊びが快適になります。何より、サステナブルな社会の現在。エコなボトルで環境にやさしいアイテムを身につけよう!

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