『線状降水帯』発生 宮崎県で記録的な大雨 「顕著な大雨に関する気象情報」

18日(日)午後4時までの1時間解析雨量

 宮崎県では「線状降水帯」による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている。 命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は18日(日)午後4時10分に「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。宮崎県では、土砂災害に厳重な警戒が必要だ。この情報は警戒レベル相当情報を補足する情報で、警戒レベル4相当以上の状況で発表される。また、宮崎県には大雨特別警報も出されている。

身の安全を図る行動を

大雨時の注意点

 崖や川の近くなど、危険な場所にいる場合(土砂災害警戒区域や浸水想定区域など、災害が想定される区域にいる場合)は、地元市町村から発令されている避難情報に従い、直ちに適切な避難行動をとる必要がある。周りの状況を確認し、避難場所への避難がかえって危険な場合は、少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してほしい。

予報用語における線状降水帯の定義

 次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

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