大型で強い台風14号は発達しながら日本の南を西に進み、17日には強い勢力を維持したまま沖縄と九州南部・奄美に接近する見込みだ。 奄美では暴風や高波に厳重に警戒し、また、九州南部・奄美では土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要となる。
大型で強い台風14号は16日午前3時には日本の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで西へ進んでいる。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで暴風を伴っている。 台風は発達しながら日本の南を西よりに進み、17日には強い勢力を維持したまま、沖縄と九州南部・奄美に接近する見込みだ。 その後、台風は18日には九州に接近した後、20日ごろにかけて進路を次第に東よりに変えるため、西日本から北日本にかけての広い範囲で台風の影響を受ける可能性がある。
暴風・高波・高潮
沖縄では16日は非常に強い風が吹き、うねりを伴い大しけとなる所がある見込み。17日は台風の接近に伴い、奄美では飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹くおそれがある。
また、沖縄、九州南部・奄美ではうねりを伴う猛烈なしけとなるため、暴風やうねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要となる。 さらに、台風の接近に伴い、九州北部、中国、四国では18日ごろから潮位が高くなり、警報級の高潮となる所がありそうだ。海岸や河口付近の低地では、高潮や高潮と重なり合った高波による浸水などにも厳重な警戒が必要となる。
大雨・雷・突風
九州南部では東よりの湿った空気の流入が続いており、台風14号の接近前から降水量が多くなっている所がある。九州南部では16日は土砂災害や河川の増水に注意・警戒が必要だ。 17日からは台風周辺や台風本体の発達した雨雲により、九州南部・奄美では大気の状態が非常に不安定となり、警報級の大雨となる見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。 また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。