台風14号、20日に神奈川最接近 山北町では斜面崩落、工場1棟損壊

落雷後に停電したJR根岸線港南台駅=18日午後0時45分ごろ、横浜市港南区(読者提供)

 台風14号の接近で神奈川県内は18日、断続的に激しい雨が降り、山北町では斜面の崩落で工場の建物1棟が損壊した。横浜地方気象台は20日に台風が最接近するとみて、土砂災害や河川の増水などに引き続き警戒するよう呼びかけている。

 山北町では18日午前10時半過ぎまでの1時間に71.0ミリの非常に激しい雨を観測。県などによると、町内では斜面の崩落が発生し、隣接する工場の建物に土砂が入り込んだ。

 降り始めからの総雨量は同日午後7時現在、山北町で214.0ミリを記録。箱根町が176.5ミリ、小田原市は141.5ミリ、横浜市中区で103.0ミリを観測した。横浜、小田原両市などに大雨警報や洪水警報が発表された。

 気象台は19日も1時間に30~40ミリの激しい雨の恐れがあるとみている。同日夕までの24時間に予想される雨量は、東部の多い所で120ミリ、西部は200ミリ。その後、20日夕までの24時間では、東部、西部ともに200~300ミリを見込んでいる。

 横須賀、三浦両市には波浪警報が出された。警報級の高波も続く見込みで、20日は暴風の可能性もあるとしている。

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