福井城御殿の一部が移築された寺見学、歴史に思いはせ 福井市でまち歩きイベント

福井城本丸御殿の一部が移築された瑞源寺本堂の歴史などを学ぶ参加者=9月18日、福井県福井市足羽5丁目の同寺

 初代福井藩主、結城秀康が築いた福井城と周辺の魅力を学ぶ「福井城下まち歩き」が9月18日、福井県福井市足羽5丁目の瑞源寺などを巡るルートで行われた。市内外から参加した34人が、江戸期に火災で焼失し福井城本丸御殿の一部が移築された同寺本堂や書院を見て回り、その歴史に触れた。

 「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会主催のまち歩きイベント第3弾。福井藩医の別荘として建てられた丹巌洞も見学した。

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 同寺では、本丸・書院の解体修理に携わった若越建築文化研究所代表の国京克巳さん(67)が講演。同寺に使われている本丸御殿の部材に年代や位置が墨書きされているとし「本丸が形を変えず移築されていることが分かる」と説明した。

 書院では花房禅佑住職(62)が、同寺に伝わる古文書などを紹介した。参加者は貴重な建物や史料をじっくりと眺め、福井藩の歴史に思いをはせていた。

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