台風14号で学校の臨時休校相次ぐ イベント延期の観光地も

台風14号の予想進路(19日21時現在)

 大型で非常に強い台風14号の接近が迫る中、県内では19日、一部市町が20日の全小中学校の休校を決めたり、始業時間を繰り下げたりした。観光地や公共交通機関も備えなどを急いだ。

 同日の本県への最接近を前に、県内では荒天の影響で倒木などが発生。足利市では19日午前、高さ約20メートルのスギが倒れて市道をふさぎ、一時通行止めとなった。矢板市長井の県道でも倒木1件があった。

 宇都宮市、小山市、栃木市、下野市、那須塩原市、高根沢町など少なくとも11市町は、20日に全小中学校を臨時休校する。真岡市、那須烏山市、茂木町など一部市町は、始業時間を1〜2時間繰り下げることを決めた。

 観光地も対応に追われた。奥日光の中禅寺湖では20日に予定していたワカサギ釣り解禁が延期となった。解禁日は台風14号の影響を鑑みて決めるという。那須町では那須ロープウェイと那須ゴンドラを運休する。

 公共交通機関への影響も懸念される中、JR東日本は20日の運転計画を発表。大雨の場合、日光線宇都宮-日光駅間と烏山線宝積寺-烏山駅間の各上下線で、始発から運転の取りやめや遅れが出る可能性があるとした。運休時のバスの代行輸送は行わないという。

 

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