台風14号の影響で、神奈川県内では20日、強風にあおられた1人が負傷した。降り始めからの総雨量は山北町で300ミリに達しており、横浜地方気象台は土砂災害の危険度が高まっている所があるとして、引き続き警戒を呼びかけている。
気象庁などによると、18日に鹿児島市付近へ上陸した台風14号はその後、本州の日本海側を縦断。20日午前9時ごろ、東北沖の太平洋上で温帯低気圧に変わった。
県によると、座間市では同日未明、自転車で信号待ちしていた70代の女性が強風にあおられて転倒し、脚に軽傷を負った。
このほか、横浜市や相模原市で倒木やブロック塀の崩落などが相次いだ。山北町では18日に斜面が崩落し、工場の建物に土砂が入り込む被害が出ている。
気象台によると、総雨量は20日午前10時現在、山北町で302.0ミリを記録。箱根町が268.5ミリ、小田原市は203.5ミリ、横浜市中区では167.5ミリとなっている。
最大瞬間風速は藤沢市で同日午前5時9分に22.9メートル、横浜市中区で同5時59分に19.3メートルを観測した。