ベッカム氏が13時間並ぶ エリザベス女王の一般弔問での優先扱いを辞退 祖父の思いに習う

サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム氏(47)は、エリザベス女王の一般弔問の列での優先扱いを辞退していたという。女王の棺が置かれているロンドンのウェストミンスターホールへの長蛇の列に13時間並んだ末、弔問を行っていたが、列に並ばずに4人まで同伴して訪れることを許可されていた議員からの招待を断っていたと言われている。

ある関係者はデイリー・メール紙に「デビッドは長蛇の列に並ばずにも済みましたが、皆と同じようにしたかったんです。祖父だったらそんなことはしなかったはずだから、自分もしないと言っていました。いつ行くのが良いかずっと考えた末、遂に足を運びました」と明かした。

続けて「デビッドは国歌が流れれば注意を払うような保守派の集まるロンドン東部で育ちましたからね。ほかの一般の人たちと同じようなかたちで女王の元を訪れたかったんです」と語った。

ベッカムは2009年に83歳で他界した忠実な王室支持者である祖父もそうしていただろうとして、その長時間の列にスーツ姿で並んでいた。

イングランドのキャプテン時代であった2003年、大英帝国勲章(OBE)をエリザベス女王により授与されているベッカムは、その女王の弔問に訪れることが自分にとって重要なことであったとして「イングランドのユニフォームを着て、腕にキャプテンのアームバンドを付け、国家を歌っていた時はいつも特別な意味を感じていました」と説明。

「ですから、こういった日はいつでも難しくなるものでした。国民にとって、そして世界のすべての人々にとって難しい時です」と続けた。

さらに「でもここにいるのはとても特別なことです。称え、それぞれの人の話に耳を傾けることは。午前2時頃に行けばもう少し人が少なくなっているかと思いましたが、そうでもなかったみたいです」と語った。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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