ARRI、Orbiter用プロジェクション光学系「Projection Optics 25°」「Projection Optics 35」発表

ARRIは、Orbiterの新しい光学系「Projection Optics 25°」「Projection Optics 35°」を発表した。色はどちらもブラック。2022年10月発売予定。

同Projection Opticsは、シアター、映画、放送やライブでの使用に最適な光学系で、スポットライトとしてだけではなく、ゴボ光学系や精密なシャッターカットにも使用できる。均一で色収差のない照射面で、目に見えるホットスポットやエッジの落ち込みもなく、被写界深度の深い照明を作り出すという。どちらの光学系にもアイリススロットが備わっている。

また、手動で調節できる4枚のシャッターブレードが備わっており、ビームのエッジがシャッターブレードのカットと同様にシャープな照明を作ることができる。また、フォーカス調節は、電動であり再現性の高いライティングが可能。Orbiterのソフトウェア「LiOS2」を最新のバージョンにすれば、コントロールパネルだけでなく、DMXやRDM、IP(ArtNet/sACN)での遠隔操作も可能だ。一度フォーカスをセットすれば、灯体を動かしてもレンズチューブはその位置でキープされて安定する。

更に、標準Bサイズの金属製やガラス製ゴボを装着可能。ARRI純正のゴボホルダーを使用すれば、適切な位置にゴボを装着できるため、はっきりとしたパターンを投影できる。ゴボとシャッター間でのフォーカスの調節はほとんど必要なく、ゴボとオープンゲート間では不要だ。必要に応じてスヌートやフィルターフレームといったARRIのアクセサリーもフロントに追加できる。このProjection Opticsは、既存のOrbiter Fresnel Lens 15-65°を補完するという。

同製品は、Orbiter独自のQuick Lighting Mount(QLM)システムにより安全かつ迅速に取り付けられ、90°回転して装着することも可能。この光学系は、灯体に自動的に認識され、Optics Auto Adjust機能によってフォーカスや光学系に関わらず、色安定性100%の照明が実現可能だという。光学系の冷却ファンは、Orbiterのコントロールパネルの「Light Control setting」から制御できる。

■Orbiter Projection Optic 25°

  • サイズ:287mm×287mm×331mm(11.3in.×11.3in.×13.1in.)
  • 重さ:5.45kg(12lbs)

■Orbiter Projection Optic 35°

  • サイズ:287mm×287mm×284mm(11.3in.×11.3in.×11.2in.)
  • 重さ:4.35kg(9.6lbs)

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