〈台風14号〉上越3市で被害なし 台風14号、温帯低気圧に

 台風14号は20日午前4時すぎ、新潟市付近に上陸し、同9時には三陸沖で温帯低気圧に変わり、日本の東の海上を進んだ。上越地域では明け方から風、雨とも強まったが、午前中に収まった。自治体などによると、20日正午時点で、被害は確認されていない。
 雨は糸魚川市で200ミリ以上降った。同日午前0時からの12時間で、上路に県が設置した雨量計で219ミリ、外波で167ミリを記録した。気象庁によると、上越市板倉区筒方で84・5ミリ、糸魚川市能生で66・5ミリ、上越市安塚で62・0ミリを記録した。
 風は20日未明から明け方にかけて強く吹いた。糸魚川で最大瞬間風速19・3メートル、妙高市関山で17・8メートル、上越市大潟で17・2メートルを記録した。
 北陸新幹線、えちごトキめき鉄道、北越急行は通常通り運転した。JR西日本は大糸線について始発から運転を見合わせた。
◇糸魚川市で21世帯避難 
 上越市と糸魚川市は、台風14号による災害に備え19日設置した警戒本部について、台風が日本の東の海上に去ったことから、20日午後、それぞれ解散した。両市によると、台風によるけが人は確認されていない。
 糸魚川市では、糸魚川、能生、青海各地域で19日開設した自主避難所3カ所に9世帯15人、市内の3地区が自主的に設けた避難所に12世帯13人の計21世帯28人が避難した。
 糸魚川市消防本部によると、風のため能生歴史民俗資料館のかやぶき屋根が一部壊れたという。

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