新潟県教育委員会が盗撮行為で逮捕された教諭や交通加害事故を起こした校長など4人を懲戒処分

謝罪の様子

新潟県教育委員会は20日、4人の教職員に対して懲戒処分を行ったと発表した。冒頭、教育委員会の代表者たちは深々と頭を下げて、謝罪した。

懲戒となったのは、中越地方の小学校に勤務する30歳代の男性教諭、下越地方の高等学校に勤務する50歳代の男性講師、中越地方の小学校に勤務する50歳代の男性校長、下越地方の高等学校に勤務する40歳代の男性教諭の4人。それぞれ20日付で処分を受けた。

中越地方の小学校に勤務する30歳代の男性教諭は、盗撮行為による逮捕で停職6か月の処分に。

当該教諭は、6月に燕市内のホテルの客室で待ち合わせをしていた20代の女性を盗撮する目的で、被害者の女性が目を離した隙に小型カメラを設置し、盗撮を行った。6月11日に新潟県迷惑行為等防止条例違反の容疑で燕警察署に逮捕された。6月21日に同条例違反の罪で略式起訴され、同日、罰金30万円の略式命令を受けて釈放された。

当該教諭は、「相手にわからなければよいという安易な気持ちで行った。多くの人を傷つけて申し訳ないと思う」と話し、21日付で辞職する意向を示している。

下越地方の高等学校に勤務する50歳代の男性講師は、スクール・セクシュアル・ハラスメントで、減給3か月の処分に。

当該講師は、7月に複数回にわたり女子生徒が着替えをしている教室に入り、女子生徒から教室を退室してほしいと言われたにもかかわらず、速やかに退室しなかった。そのほか6月および7月に、校内において複数回にわたり、必要なく女子生徒の身体を触った。

当該講師は「生徒に触ったことについては申し訳なかった」と話し、9月末で退職予定だという。

中越地方の小学校に勤務する50歳代の男性校長は、交通加害事故により減給1か月に。

当該校長は6月、通勤時に中越地方の国道を自家用車で走行中、右折する際に横断歩道を自転車で渡っていた被害者に衝突し、けがを負わせた。この事故で、被害者は左距骨粉砕骨折などのけがを負った。当該校長は、8月に運転免許停止30日間の行政処分を受け、9月に罰金30万円の刑事処分を受けた。

下越地方の高等学校に勤務する40歳代の男性教諭は、速度超過で戒告処分に。

当該教諭は、3月に自家用車を運転し下越地方の制限速度40km/hの県道を走行している際、30Km/hの速度超過をした。当該教諭は7月までに、罰金6万円の刑事処分および運転免許停止30日間の行政処分を受けた。

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