ゴマちゃんもモアちゃんも! 「少年アシベ」森下裕美さん、さいたまで「ここだけの原画展」

「ゴマちゃん」など人気キャラクターが描かれた企画展のポスター((C)森下裕美・OOP/双葉社)

 埼玉県さいたま市北区の市立漫画会館で11月27日まで、企画展「『少年アシベ』森下裕美ここだけの原画展」を開催している。漫画家・森下裕美さんの「少年アシベ」など代表作4作品の原画を中心に約130点を展示している。

 森下さんは1962年奈良県生まれ。京都芸術短期大(現・京都造形芸術大)在学中に「ガロ」で「少年」を発表し漫画家としてデビュー。その後も幅広い作風で人気作を生み出し、数々の賞を受賞している。

 少年アシベは88年から94年まで週刊誌に連載。ゴマフアザラシの「ゴマちゃん」と小学1年生の「アシベ」を中心に、個性的なキャラクターとの日常を描いた代表作。今回の展示では、同作の第1話の原稿や、かわいらしいキャラクターたちの魅力が楽しめるカラーイラストの原画などを展示している。

 そのほかにも、同時期に漫画雑誌で連載が始まった4こま漫画「ここだけのふたり!!」や、オムニバス形式のストーリー漫画「大阪ハムレット」、新聞に連載中の4こま漫画「ウチの場合は」の原稿やイラスト原画を展示。さらに森下さんが使用している文具や愛用品、原稿の書き方や各作品への思いなどを描いた4こま漫画など、貴重な品々を展示している。

 同館の中村麗理さんは「森下先生の作品の魅力がたっぷり詰まった原稿や原画を展示している。4作品を一堂に見ることができる機会はなかなかないと思うので、この機会にぜひご覧いただければ」と話していた。

 会場では、今回の企画展に合わせて書き下ろしたポストカードなどのグッズも販売。開催期間中の11月20日には、森下さんによるサイン会(定員39人、抽選)も開催される。

 入館無料。開館時間は午前9時~午後4時半。月曜(祝日を除く)、10月11日、11月4日、11月24日は休館。

 問い合わせは、同館(電話048.663.1541)へ。

キャラクターの魅力が詰まった原稿やイラストの原画など約130点を展示=さいたま市北区の漫画会館

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