土砂崩れなどで道路が寸断され一時、村全体が孤立状態となった椎葉村では、20日までに五ケ瀬町と結ぶ国道265号と熊本県側に抜ける国道388号が通行可能となった。一方、建物の損壊や道路への土砂流入、橋の流失などが確認されており、村は被害の全容把握と復旧を急ぐ。
椎葉村中心部の耳川沿いにある民宿「森の宿 三越」は、濁流によって地盤が大きくえぐられ、建物の半分が宙に浮いた状態となった。台風接近時、隣の椎葉駐在所で待機していたという30代男性警察官は「増水した川の音が激しく、建物が崩れるような音は聞こえなかった。朝に気付き、ぞっとした」と話した。
地盤えぐれ民宿宙づり 椎葉 被害あらわに 台風14号
- Published
- 2022/09/21 10:04 (JST)
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