厚木で同僚男性を日本刀で切りつけ 逃走の男が福岡で出頭 殺人未遂容疑で逮捕

厚木警察署

 同僚の男性を日本刀のような刃物で切りつけて殺害しようとしたとして、神奈川県警暴力団対策課と厚木署は20日、殺人未遂の疑いで、住所不定、無職の男(54)を逮捕した。

 県警によると、男は調べに対し、切りつけたことは認めているが、「殺すつもりはなかった」と殺意を否認している。

 逮捕容疑は、8月1日午後3時半ごろ、厚木市下川入の自宅アパート一室で、海老名市に住む塗装工の男性(48)に日本刀のような刃物(刃渡り約50センチ)で複数回切りつけ、殺害しようとした、としている。男性は頭や左肘などに約1カ月のけがを負った。切創の一部は骨に達していた。

 県警によると、男と男性は当時勤めていた塗装会社の同僚だった。2人で酒を飲んでいたところ、仕事の話で口論になり、男が自宅にあった日本刀のような刃物で男性を襲った。その後、男は刃物を捨てて逃走した。

 防犯カメラ映像や男性の供述などから男の関与が浮上。県警は男を指名手配していた。今月20日午後3時ごろに男が福岡県警博多署に1人で出頭したため、同署員が逮捕した。男は「出頭してやり直そうと思った」などと話したという。

© 株式会社神奈川新聞社