吉川晃司が航空学校の鬼教官に。「舞いあがれ!」で福原遥、目黒蓮らを指導

吉川晃司が、NHK総合ほかで10月3日にスタートする連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8:00ほか)に出演することが分かった。

福原遥がヒロインを務める、連続テレビ小説107作目となる本作の舞台は、1990年代から現在。岩倉舞(福原)が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語だ。20年に同局の「心の傷を癒(いや)すということ」で、第46回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞を受賞した桑原亮子氏によるオリジナル作品となっている。福原のほか、高橋克典、永作博美、横山裕(関ジャニ∞)、赤楚衛二、山下美月(乃木坂46)、高杉真宙、長濱ねる、高畑淳子らも出演する。

吉川が演じるのは、航空学校・帯広校の教官・大河内守。航空自衛隊の戦闘機パイロットとして活躍したが、30代半ばで地上勤務にシフトした折、航空学校からの誘いがあり教官職に就いた。学生たちからは鬼教官として恐れられ、ヒロインの舞やエリート学生の柏木弘明(目黒蓮)がいる班の担当教官として、着陸が下手な舞を厳しく指導する役どころ。容赦なく学生をフェイル(退学)させると言われており、舞にはなかなか理解してもらえないが、そこには大河内なりの人生哲学がある。

吉川は「朝ドラの出演は初めて。“朝の顔”としては、私は威圧感があって不向きな気がしましたが(笑)、その威圧感こそが求められていたようです。『パイロットを目指す若い学生たちの前に立ちはだかる壁、妖怪でいう“ぬりかべ”のような存在でいてほしい』と言われて、オファーをいただいた理由が分かりました(笑)。そんな大河内を演じるにあたっては、むしろ物腰の柔らかい、言葉遣いも丁寧な人物として演じたいと提案させていただきました。その方が本当の怖さや厳しさが出ると思ったんです。大河内の厳しさの中にある、彼なりの哲学に注目してください」と役柄と役作りについて触れる。

吉川の起用にあたり、制作統括の熊野律時氏は「人間が空を飛ぶのは、大変なことです。大勢の人の命を預かって飛ぶ旅客機のパイロットになるには、幾多の厳しい訓練を乗り越える必要があります。舞が越えるべきその高いハードルを体現していただける方は、誰だろうと考えた時に、真っ先に思い浮かんだのが、吉川晃司さんでした。ご本人は、柔らかな笑顔で気さくにお話しされる方ですが、役に入り込んだ時にみなぎる緊張感は、これぞ鬼教官というすごみがあります。それと同時に、厳しさの奥にある人間性もじわりと感じさせる吉川さん演じる大河内教官に、ヒロイン・舞がどのように挑んでいくのか、ご期待ください!」と語っている。

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