気象庁の9月24日午前6時の実況によると、台風15号(タラス)は御前崎(静岡県)の南南西約100キロの海上を1時間に15キロの速さで北東に進んだ。24日にかけて東日本の太平洋側にかなり接近しそうだ。今後の進路予想について気象庁の予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考にまとめた。⇒台風17号の可能性、気象庁の進路予想と米軍の見方は
気象庁の予想進路
台風15号は24日午前6時現在、中心気圧1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速25メートル。中心から東側185キロ、西側150キロ以内が風速15メートル以上の強風域になっている。今後北東寄りに進み続け、24日午後6時には伊豆大島付近に到達、25日午前6時には千葉県銚子市の南東約80キロの海上で温帯低気圧に変わっているとみられる。
⇒3連休中、東海地方への影響いつ
予想される勢力は24日午後6時時点で中心気圧1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートルの見込み。
24日朝発表の気象庁の天気予報を見ると、3連休中日の24日は東日本を中心に雨マークが目立つが、次第に回復する見込みで25日は多くの地域で晴れ間が見られそうだ。
⇒3連休中、近畿地方への影響いつ
9月24日、25日の全国各地の天気予報
札幌市 24日:雨のち晴れ、25日:曇りのち晴れ
仙台市 24日:雨のち曇り、25日:晴れ
新潟市 24日:雨のち曇り、25日:晴れ時々曇り
金沢市 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れのち曇り
福井県 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れのち曇り
東京都 24日:雨時々やむ、25日:曇り時々晴れ
名古屋市 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れ時々曇り
大阪市 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れ
高松市 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れ
広島市 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れのち時々曇り
福岡市 24日:曇りのち晴れ、25日:晴れのち曇り
鹿児島市 24日:晴れ、25日:晴れのち曇り
那覇市 24日:晴れ時々曇り、25日:晴れ時々曇り
⇒台風15号発生へ…関東への最接近いつ
雨の予想
東日本の太平洋側を中心に、非常に激しい雨や猛烈な雨が降っており、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度が非常に高くなっている所がある。台風15号本体や台風周辺の暖かく湿った空気の影響で、東日本の太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となっており、25日にかけて雷を伴って非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降って、大雨となる見込み。また、前線が通過する北日本でも、24日は雷を伴って激しい雨が降り、25日にかけて大雨となる所があるとみられる。
25日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で東海地方200ミリ、関東甲信地方150ミリ、北海道地方、東北地方が100ミリ。東日本の太平洋側や北日本では25日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、気象庁の予報と同様に、台風15号は24日から25日ごろにかけて東海や関東地方に近づくとの見方だ。24日午後3時には伊豆大島付近を横切り、25日午前3時時点では千葉県の東に抜けているとみているようだ。中心付近の風が最も強くなるとみているのは24日午前6時から午後3時ごろで風速13メートル程度。
「タラス」の名前の由来
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「タラス」の命名国は命名国はフィリピンで、「鋭さ」を意味する。