栃木県、BA・5対策強化宣言25日終了へ 22日夕の本部会議で決定

栃木県庁

 栃木県は22日、新型コロナウイルス流行の第7波に伴う「BA・5対策強化宣言」の期限を前倒しし、25日までで終了する方針を固めた。30日までとしていたが、新規感染者の減少や病床使用率の改善を踏まえて判断した。22日夕に対策本部会議を開いて正式に決定する。

 内閣官房によると、21日時点で同宣言を続けているのは本県を含む14道府県。このうち5府県は25日までに終了することを決めている。

 県内の20日現在の病床使用率は25.6%。過去最高の64.1%となった8月21日を境に下降傾向が続き、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)度は改善してきている。直近1週間(14〜20日)の人口10万人当たりの1週間の新規感染者数は225.7人で、第7波のピーク(966.7人)の約4分の1にまで下がった。

 一方、依然として1日当たりの新規感染者は1千人を超える日があり、第6波のピークと同等の状況にあることなどから、警戒度レベルは5段階で真ん中の「レベル2(警戒を強化すべきレベル)」を維持する見通しだ。

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