◆横浜DeNA3-0巨人
ベイスターズ打線は初回に牧が先制打を放ち、六回には宮崎が2試合連続となる13号ソロ。中軸2人の快音で、主導権を手繰り寄せた。
いきなりゲームを動かしたのは主砲だった。
佐野が倒れた後の2死三塁。牧はフルカウントからの7球目、外角低めのスライダーに両腕を伸ばし、中前にはじき返した。今季5打数無安打だったメルセデスからのタイムリーに「走者をかえすことだけを考えて打席に入った。何とか先制することができて良かった」とうなずいた。
一方、その後の停滞するスタジアムの空気を破ったのが、復調気配が漂う宮崎だ。1死無走者から2番手平内が投じた初球の153キロを右翼ポール際に運んだ。
「健大(石田)が頑張っていたので、何とか塁に出ることを考えた。風にも乗ってくれ、最高の結果となり良かった」と破顔した背番号51。好機であと一押しに欠き、接戦を落とした前夜から一転、打線が意地を見せた。