いきものずかんに「3色目」 さいたまの小1、黒いバッタ捕獲「大人になるのを見たい」 昨年はピンクと白

自分で作成した「いきものずかん」を手にする佐野明登さん=さいたま市大宮区

 埼玉県さいたま市立大宮南小学校1年の佐野明登さん(6)が今月17日、同市桜区田島の荒川彩湖公園で、黒色のバッタを採取した。トノサマバッタの幼虫とみられ、成虫になるまで大事に育てるという。

 同公園のカマキリ遊具を見ようと、家族で初めて訪れた。17日午後2時ごろ、明登さんは草むらで、ジャンプする黒いバッタを見つけて素手で捕まえた。母親の友香梨さんによると、虫が大好きな明登さんは虫捕りによく出かけ、カマキリの卵を見つけて、孵化(ふか)させたこともある。カブトムシやバッタを飼い、2年前から「いきものずかん」を作成している。採集した虫などの名前や特徴、採集日、撮影した写真をノートに貼っていて、2冊目を作成中。

 神奈川県藤沢市に住んでいた昨年9月には、ピンク色と白色のバッタを相次いで捕まえた。いずれも突然変異によるもので珍しい。3色目となる黒色のバッタに、明登さんは「最初はびっくりしたけど、黒色で擬態できないから、すぐ捕まえられた」と振り返り、「大人になるのを見たい」と話していた。

 明登さんが21日に下校後、脱皮したバッタと抜け殻を見つけた。約4センチから約6センチに成長しており、「まだ黒いままだよ」と喜んでいたという。

脱皮した黒色のバッタ(上)と抜け殻(佐野さん提供)

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