在来線特急 対面乗り換え混乱なく 武雄温泉駅

在来線特急(右)から新幹線に対面で乗り換える乗客=武雄温泉駅

 西九州新幹線と博多・佐賀方面をつなぐ在来線特急の乗り換え地点、武雄温泉駅(佐賀県武雄市)。初日、ホーム上は車両を移る乗客で断続的に混み合ったものの、午後7時まではトラブルなく順調に流れていた。
 在来線特急リレーかもめは10番線、新幹線かもめは11番線にそれぞれ停車。乗客は約10メートル幅の同じホーム上で移動する。JR九州の想定する所要時間は約3分。
 乗り換える客は自由席か指定席かを確認し、荷物を手に急いだ。新幹線と記念撮影する客を待って、発車時刻が2、3分遅れる場面も少なくなかった。福岡市から来た男性(27)は乗り換え後、「乗り換え先の号車の番号だけ把握していたら迷わない」と感想。長崎県から大阪府に帰る女性(87)は「降りてすぐ乗り換えられた。でも荷物が多いから、博多まで(座ったまま)通らせてほしいな」と注文した。
 同社によると、通常よりも多くの社員を配置して対応。山本芳嗣駅長は「一番(乗客が)多かった1番列車でも乗り換えはスムーズだった。これからは通常業務になる。安全に移動できるようホーム上や放送での案内に努めたい」と話した。

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