「住民の代弁者に」 本紙、JCJ特別賞受賞

 【東京】優れたジャーナリズム活動を顕彰する2022年度日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞の授賞式が24日、東京都千代田区であり、琉球新報社に特別賞が贈られた。沖縄の日本復帰50年の節目を迎えた5月15日の紙面や、戦後77年間の報道姿勢を評価した。

 選考委員の酒井憲太郎朝日新聞元写真記者は、「変わらぬ基地 続く苦悩」と50年前と同じ見出しで、過重な基地負担が続く沖縄の現状を問うた本紙の復帰50年の特別紙面を「視覚と言葉で表現した紙面は国民的議論の提起につながった」と評価し、島洋子本紙編集局長に賞状を手渡した。

 島編集局長は「これからも権力の代弁者ではなく沖縄に住む人々の代弁者として、住民目線で問題を捉えて行動していく」と決意を示した。

 沖縄タイムスとの同時受賞。大賞には、ドキュメンタリー映画「教育と愛国」(監督・毎日放送ディレクター斉加尚代さん)が選ばれた。 (安里洋輔)

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