日中国交正常化 半世紀の節目祝う 岡山県華僑華人総会が大会

日中国交正常化50周年を記念して開かれた慶祝大会

 29日に迎える日中国交正常化50周年を前に、岡山県華僑華人総会は25日、岡山市内で半世紀の節目を祝う慶祝大会を開き、関係者が今後も市民レベルの交流を深めることを誓った。

 県内や大阪、福岡など西日本を中心としたエリアに在住する中国人ら約170人が出席。大会実行委員長を務める同総会の胡森雄副会長が「日中関係は困難な時期を迎えているが、友好関係発展のためにこれからも市民間の交流を続けていこう」とあいさつした。

 功労者表彰では、1988年に中国からパンダなどを招いて「中国三大珍獣展」を開いた池田動物園(岡山市北区京山)の忠政智登士副園長に感謝状が贈呈されたほか、中国の高齢者福祉の向上などに貢献した社会福祉法人・旭川荘(同祇園)の故・江草安彦名誉理事長にも贈られ、親族が代理で受け取った。

 国交正常化に尽力した吉備中央町出身の名誉県民・岡崎嘉平太氏の業績を紹介する講演などもあった。

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