本県代表2選手が準V とちぎ国体・武術太極拳成年男子 鹿沼で公開競技

成年男子総合太極拳(自選)で2位に入った田野実選手

 【鹿沼】第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」の公開競技・武術太極拳が24、25の両日、TKCいちごアリーナで行われ、9種目に全国から計163人が出場した。最終日は本県代表田野実翔(たのみしょう)(31)、稲垣璃樹(いながきりき)(19)の両選手=いずれも宇都宮市、栃木武術隊=が2位に入る活躍を見せた。会場に訪れた観客は、選手たちの伸びやかで躍動感あふれる動きを堪能し、大きな拍手を送った。

 成年男子に出場した田野実選手は、前回の茨城国体でも二十六式太極拳で3位に入った実力者。今大会は42の動作から自分で形を選び、4分以内で披露する総合太極拳(自選)に挑み、持ち味の柔らかで力のこもった動きを見せた。点数は8.71点(10点満点)で、1位に0.05ポイント差まで迫る演武だった。田野実選手は「自分らしさが演武に出せた」と充実感を漂わせ、「次の国体では1位を狙っていきたい」と力強く抱負を誓った。

 打つ、蹴る、跳ねるなどの動作を素早く行う自選長拳(2分以内)の成年男子に出場した稲垣選手は、体を柔らかく使ったキレのある演武を披露。8.53点での2位に「止まる動作でミスをしたが、大技が決まってよかった」と安堵感をにじませた。

 【県勢の他の入賞者は次の通り】

 少年男子国際第一套路長拳7位 高山蓮▽少年女子ジュニア太極拳2 3位 松本有彩▽成年女子総合太極拳(自選)4位 毛塚来美

成年男子自選長拳で2位に入った稲垣選手

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