農業用追従ロボット、働きぶりに感心 栃木のブドウ園で実演講習

メカロンの操作方法などを学ぶ参加者

 【栃木】県下都賀農業振興事務所はこのほど、岩舟町下津原の農園で、農業用追従ロボット「メカロン」の実演講習会を開いた。岩舟地区のブドウ生産者やJAしもつけの職員ら約15人が参加し、スマート農業について学んだ。

 メカロンは、高齢化などの影響を受ける農業の省力化を図るため、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)が開発。姿を記憶させた人を自動追尾する機能があり、収穫物を積むことができる。モニター販売中で、今後、一般販売の予定があるという。

 参加者たちはメカロンについての説明を受け、シンプルなリモコン一つで操作が可能なこと、傾斜地など足場の悪い場所でも走行できることなどの特長、操作方法を学んだ。メカロンを使ってのブドウの収穫作業も体験した。

 参加した岩舟町静、農業小林政之(こばやしまさゆき)さん(61)は「しっかり後を付いてきてくれるので安心する」と感心した様子だった。

メカロンの操作方法などを学ぶ参加者

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