安全なサイクリングを 「下り坂の走り方」講習会 大田原

選手のレクチャーに聞き入る参加者ら

 【大田原】木佐美の市道で8月20日に自転車死亡事故が発生したのを受け、大田原サイクリング協会はこのほど、「下り坂の走り方」に特化した講習会を湯津上支所で初めて開いた。

 自転車ロードレースチーム「那須ブラーゼン」などが協力。同チームの竹村拓(たけむらたく)、新開隆人(しんかいりゅうじ)両選手らが講師を務めた。

 市内外から21人が参加。下り坂でのブレーキングやポジショニングなどについて選手らからレクチャーを受けた後、大田原ロードレースのコースにもなっている同支所周辺を一緒に走行した。

 またライブガーデンビチステンレの元選手で現在は自転車店に勤める新川明子(しんかわあきこ)さんが、女性目線での安全走行について話した。握力や手の大きさに合った道具選び、下からブレーキレバーを握る習慣の大切さなどを訴えた。

 同協会会長の前田幸雄(まえだゆきお)さん(62)は「サイクリングは安全で楽しいものだと伝えていくのが団体の使命。今後もまめに開催していきたい」と話した。

 講習会後、選手や参加者有志らは木佐美の事故現場で献花を行った。

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