足利のスーパーが破産申請へ 全店舗閉店、負債7億円か

 スーパーマーケット経営のキッチンストアー(足利市伊勢町2丁目、中島稔(なかじまみのる)社長)が事業停止し、破産申請手続きの準備に入ったことが26日、東京商工リサーチ宇都宮支店の調べで分かった。

 負債総額は推定約7億円で、仕入れ値の上昇や販売不振などが要因とみられるという。

 同支店によると、同社は1947年に足利市内で創業し、61年に法人化した。生鮮品の鮮度にこだわり、仕入れたその日に販売する戦略などで近隣スーパーと差異化を図り、店舗数を拡大した。

 一方、客層が高齢化したことや食料品の仕入れ値の上昇、近隣同業者との競争激化などで経営環境は厳しさを増し、今月24日、県内外の全5店舗を閉店した。

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