岡山県は27日、新型コロナウイルス禍で打撃を受ける観光業の支援策として県内の旅館・ホテル宿泊者の県産品料理や地酒の料金を割り引く「カンパイキャンペーン」について、今月末までとしていた実施期限を来年2月28日まで延長すると発表した。同じく今月末が期限の旅行割引事業「おかやま旅応援割」も10月10日まで延長する。
いずれも回復傾向にある県内観光需要のさらなる喚起が狙い。県によると、カンパイキャンペーンは今年3月の開始から8月までの約半年間で約2万7千件の利用があり、宿泊施設から期限延長を求める声が寄せられていたという。関連経費6900万円は既に補正予算で措置している。
同キャンペーンの対象は55施設(27日現在)で、コース料理などとは別の追加注文に適用される。割引上限は1人1日1500円。宿泊客に地酒や県特産品を抽選でプレゼントするキャンペーンの期限も当初の12月31日から来年2月28日に延長する。
一方、おかやま旅応援割は中四国9県に兵庫県を加えた10県民が対象で、1万円以上の宿泊や日帰り旅行をした場合、1人5千円を割り引く。6千円以上1万円未満の割引額は3千円。