横浜銀行(横浜市西区)は10月11日、スマートフォン決済アプリで少額を送金できる「ことら送金サービス」の提供を開始する。1日あたり10万円を上限に、個人間の送金を何回でも手数料無料にする。個人顧客の利便性を高め、キャッシュレス化の加速を目指す。
同サービスは、3メガバンクなど大手5行が設立したことら(東京都)が運営する。加盟している金融機関の個人顧客同士であれば、決済アプリに登録された口座番号のほか、携帯電話番号やメールアドレスを指定するだけでも小口送金が可能な仕組みを整えた。
横浜銀の個人顧客がことらを利用するには、スマホ決済アプリ「はまPay」の登録が必要。送金相手が口座番号のほか、電話番号やメールアドレスをアプリにひも付けていれば、いずれかを指定して振り込むことができる。
横浜銀のネットバンキングで他行の口座に送金する場合は通常、3万円未満で165円、3万円以上で330円の手数料がかかる。ことらは、1日の送金額が合計10万円に制限されるが、手数料は不要となる。
ことらには既に相当数の地方銀行やインターネット銀行が参加を表明しており、来月11日以降に順次、利用が可能になるという。