台風15号の影響で静岡県磐田市北部の県道沿いでは数百メートルにわたる土砂崩れが発生しました。道路が開通する見通しが立たす、被害を受けた住宅の片づけ作業の妨げになっています。
<野田栞里記者>
「磐田市平松の土砂災害があった現場です。土砂の跡がまだ残っているんですが、発生当時はこの高さの土砂が道路一帯を埋め尽くしたということです」
フェンスをなぎ倒し押し寄せてきた大木。カーポートを飲み込んだ土砂。記録的な大雨から9月30日で一週間が経ちますが、爪痕は残されたままです。磐田市北部の平松地区では、地域の人や消防団などが土砂の撤去作業を続けています。
<瀬崎一耀キャスター>
「この辺りが最も大きな被害を受けたとみられます。南北に渡って通行止めとなっています」
県道沿いの2か所で大規模な土砂崩れが発生し、平松地区は約500m、神増地区は約350mにわたり、山の土砂が流れ出ました。けがをした人はいませんでしたが、大雨により52棟の浸水被害も確認されています。
<被災住民>
「朝(避難所から)帰ってきたらこうなっていた」
Q.過去にこの地域でこういった経験は?
「ありませんね。七夕豪雨よりも被害はひどい」
静岡県によりますと、道路が開通する見通しは立っていません。
<被災住民>
「ほんともう、頭痛いね」
いつになったら片付けが終わるのか。先が見えないまま、溜まった土砂の片づけが続きます。