【静岡豪雨】「思いを伝える代弁者と思って現地へ」熱海土石流被災地区のボランティアが静岡・清水区へ支援物資届ける

被災地支援への原動力は恩返しの気持ちです。静岡県熱海市伊豆山のボランティア団体「テンカラセン」が9月30日、台風15号で被災した静岡市清水区へ支援物資を届けました。

<ボランティア団体「テンカラセン」のメンバー>

「おむつや体をふくものなど断水しているのでお風呂に入れないという声がツイッターにあがっていたので汗拭きシートとかですかね」

大量の水などの物資を積み込んでいたのは、熱海市伊豆山で活動するテンカラセンのメンバーです。2021年7月の大規模な土石流災害で伊豆山地区は全国各地から支援を受けました。

<テンカラセン 高橋一美代表>

「僕らも去年、災害ですごいお世話になったので恩返しをしたいというそれだけの思い。いろいろなものが届いたんですけど、皆さんの思いだと思って、思いを伝える代弁者と思って、被災地に届けたいと思っています」

全国各地から集まった物資をトラックに詰め込み、静岡市へ向かいました。

「水が足りないので」

初めに向かったのは断水が続く清水区承元寺地区の老人ホーム。200人近くが入居していて、1日に60トンもの水を必要としています。自衛隊などの支援を受けていますが、ギリギリの運営が続いています。

<白扇閣 矢澤優さん>

「熱海の被災を経験している中で、それでもこっちを向いてくれる。そうした心構えに感動しています。(支援物資を)大事に使いたい」

<テンカラセン 高橋一美代表>

「誰かは見てくれてるし、誰かが支えようとしてくれているのを忘れないでもらいたいし、いつでもどこでも寄り添おというスタンスの方はが、いらっしゃるということだけを思ってもらえれば。僕らもそれを糧に頑張っていた部分はあるので」

テンカラセンは今後も継続的に支援していく考えです。

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