米海軍横須賀基地排水の有機フッ素化合物、目標値の171倍超検出 横須賀市長、排水停止を要請 

国の担当者から説明を受ける上地克明市長(右端)=横須賀市役所

 米海軍横須賀基地(横須賀市)排水処理場の排水から人体に有害な有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が検出された問題で、横須賀市は30日、米軍の3度目の検査で日本の暫定目標値の171倍という高濃度の有機フッ素化合物が検出されたと発表した。原因は特定されておらず、上地克明市長は、米軍の排水の即時停止と国による立ち入り検査実施を求めた。

 米軍が8月29日に行った調査結果を国が市に報告した。生活排水の排水口から1リットル当たり8592ナノグラム(PFOS・PFOAの合算値)が検出され、環境省が飲料水に定める暫定目標値の同50ナノグラムを大きく上回った。産業排水の排水口からは同5450ナノグラム(同)が検出され、同109倍となった。

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