死亡男児、うつぶせ寝に 那覇・認可外園 複数回、因果関係不明

 7月に那覇市の認可外保育園(8月28日付で廃止)で生後3カ月の男児が心肺停止の状態で救急搬送された後、死亡した件で、男児が園に預けられている間、複数回うつぶせ寝の状態にされていたことが30日、市への取材で分かった。

 うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群のリスクが高まるとされ、市の認可外保育施設指導監督基準では、あおむけに寝かせるよう求めている。うつぶせ寝と男児の死亡との因果関係は不明。

 市は他自治体の事例を参考に、識者などを入れた検証委員会の設置を検討している。

 市によると、園側はうつぶせ寝の状態にした理由について明確な説明をしておらず、今後さらに調査をする予定。市は男児が亡くなった当日、園に立ち入り調査をした。調査の結果、うつぶせ寝をさせていたことや、乳幼児の睡眠中に呼吸や顔色のきめ細やかな観察・記録をしていなかったことなどついて改善勧告を出した。(伊佐尚記)

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