今や世界でただ一人の女性君主となった女王 孫たちの将来を思って王位をはく奪

デンマーク女王のマルグレーテ2世(82)が、孫たちの王位をはく奪した。次男ヨアキム王子(53)の4人の子供たち、ニコライ(23)、フェリックス(20)、ヘンリック(13)、アテナ(10)の「王子」「王女」の称号を取り消した女王、孫たちの将来を思ってのことだという。

ちなみに王位の称号を失った4人は来年1月1日からモンペザ伯爵閣下、伯爵夫人閣下という敬称に変わるものの、王位継承権7位から10位は変わらないという。

女王は、「長い間私が考慮してきたことでした。彼らの将来にとって良いことだと思っています。それが理由です」と話し、「孫たちのための行動か」と尋ねられ「もちろんです」と回答、そして今回の報道でも、「排斥された」などと孫たちが感じている兆候はないと強調し、「そうですね、あなた方がどう感じるかは…。私自身は見ていないと言わざるを得ません」と続けていた。

9月28日の称号はく奪の発表後、ヨアキム王子の最初の妻で、女王の孫4人のうち年長の息子2人の母親であるアレクサンドラ・マンリーは、息子たちと共にショックと悲しみの中にあると声明を発表していた。「私たちは全員今回の取り決めに困惑しています。悲しくショックを感じています。青天の霹靂でした。子供たちは追放されたと感じています。なぜ自分たちのアイデンティティが取り上げられたのか理解ができないのです」

ちなみに下2人の女王の孫はヨアキム王子と2番目の妻マリー妃の子供たちとなっている。

今回の決定についてデンマーク王室は、孫4人が何の制限もなくそれぞれの人生を築いていく自由を持つためのものと説明している。一方、女王の長男フレデリック皇太子とメアリー皇太子妃の間に生まれた4人の王子と王女に関する変更はない。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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