倉敷商工会館がグランドオープン 政財界80人門出祝う

グランドオープンした新しい倉敷商工会館

 倉敷商工会議所(倉敷市白楽町)が老朽化に伴い建て替え整備を進めていた倉敷商工会館(同所)が1日、グランドオープンした。事業者支援の新たな拠点となるとともに、一般も利用できるカフェを備えた地域に開かれた施設で、災害時には一時避難所としても活用される。記念式典が開かれ、政財界の関係者約80人が門出を祝った。

 既に1月から利用されている新会館に加え、今回、外構工事などが完了した。式典では、井上峰一会頭が「真価が問われるのはこれから。高梁川流域での連携強化やデジタル化の推進、郷土愛の醸成に一層取り組む」とあいさつ。伊東香織市長は「新しい商工会館を中心に地域の発展へ尽力してほしい」と期待し、松田正己山陽新聞社社長らも祝辞を述べた。

 2020年秋の着工から完成までを追った動画の上映も行われた。

 新会館は鉄骨7階延べ約3200平方メートル。1階にカフェ、2階に会議所事務局、3階以上にテナントなどが入る。18年の西日本豪雨を踏まえ、非常用発電設備を設けるなど防災機能を強化し、7階の会議室は災害時に一時避難所となる。総事業費は約15億円。

 外観は「外輪の付いた帆船」をイメージし、地域経済のけん引役を果たすとの思いを込めた。正面玄関へ続く通路には、高梁川に見立てた青いタイルを配している。

関係者が門出を祝った記念式典

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