内定解禁 岡山企業も学生に通知書 23年春卒予定 オンライン形式も

内定通知書を受け取る学生ら=岡山トヨタ自動車

 2023年春卒業予定の大学、短大、専門学校生らに対する企業の採用内定が1日、解禁された。岡山県内でも内定式が開かれ、学生たちが社会人生活への決意を新たにした。新型コロナウイルスの感染防止のため、オンライン形式で行う企業もあった。

 岡山トヨタ自動車(岡山市北区大供)は親睦を深めてもらおうと、3年ぶりに本社で式を開いた。内定者14人(男性9人、女性5人)が出席。梶谷俊介社長が一人一人に内定通知書を手渡し、「学生時代にしかできないことに取り組むなど入社までの時間を有意義に過ごし、来年4月からは会社も地域もより良くできる人材として成長、活躍してほしい」と激励した。

 環太平洋大体育学部4年の男子学生(22)は「社会人としてのスタートを切るのだと実感した。お客さまと友人のように気軽に話せる営業マンを目指して頑張りたい」と話していた。

 式後には交流会も開催。入社1年目の先輩社員を交えて仕事や趣味などについて話し合った。

 この日は岡山県貨物運送(同清心町)やミサワホーム中国(同野田)も対面で実施。ベネッセコーポレーション(同南方)やハローズ(本部・岡山県早島町早島)はオンラインで開いた。

 リクルート(東京)の全国調査では、9月1日時点の大学生の就職内定率は90.8%と、前年同期より0.8ポイント高くなった。

 就職支援会社・シーズ(岡山市北区駅元町)は「ウィズコロナの定着で企業の採用意欲が高まり、複数の内定を獲得した学生も多い。採用予定数に満たない企業もまだあり、内定解禁後も就職活動は続きそうだ」としている。

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