蒔絵風の武将や唐門デザイン「戦国列車」運行 朝倉氏遺跡博物館の開館合わせ越美北線

福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館のオープンに合わせ運行が始まった「戦国列車」=10月1日、福井市のJR福井駅
一乗谷朝倉氏遺跡のシンボル「唐門」や季節の花がデザインされた内装=1日、福井市のJR福井駅

 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)の開館に合わせて10月1日、JR越美北線で朝倉氏の家紋や馬上の武将が描かれたラッピング列車「戦国列車」の運行が始まった。博物館最寄りの一乗谷駅舎も古風な屋敷風に装飾され、戦国の雰囲気を演出している。

 越美北線の観光利用促進を目指し、県と沿線の福井、大野両市、JR西日本金沢支社が締結した連携協定事業の一環。

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 車体は蒔絵(まきえ)のように黒を基調とし、朱や金色を使った豪華なデザイン。馬に乗る勇壮な戦国武将や朝倉氏の家紋「三つ盛り木瓜」が描かれ、内装には遺跡のシンボル「唐門」を施している。

 2両目には、福井市が2014~18年に走らせたラッピング列車「笏谷ブルー」を復刻。雨にぬれた笏谷石をイメージした青緑色を基調とした車体がファンを喜ばせた。

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 JR福井駅で行われた出発式では、杉本達治知事が「若い人にも来てもらえるようエンターテインメント性を強化し、戦国時代にタイムスリップできるような列車にしていきたい」とあいさつ。運行を楽しみにしていた福井市の西村優君(8)は「武将がすごくかっこいい。これからたくさん乗って、一乗谷に行きたい」と列車をカメラに収めていた。

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