かにめし、焼き鯖ずし…福井駅に駅弁の自販機 JR西日本管内で初設置、24時間購入OK

JR福井駅コンコースに設置された駅弁の冷蔵自動販売機=9月21日、福井県福井市の同駅

 JR駅構内の物販、飲食などを扱うジェイアールサービスネット金沢(石川県金沢市)と、駅弁など製造販売の番匠本店(福井県福井市)は9月21日、JR福井駅コンコースに駅弁の冷蔵自動販売機を設置した。JR西日本管内の駅構内での設置は初めて。24時間購入でき、新型コロナウイルス下の非対面のニーズなどにも対応する。

 自販機の外観は、番匠本店の看板商品「越前かにめし」のパッケージと同じ、赤色を基調に金色のカニが目を引くデザイン。裏側には恐竜のイラストが描かれている。人気商品の「越前かにめし」「おとなの焼き鯖寿し」や9月に発売した「東尋坊海鮮ちらしえび・かに」など弁当6種と、土産物にも使えるラッキョウ、かにみそ、練り梅、酢みそなど7種を販売する。取り扱いは現金のみ。

 最初の利用者は、帰省先の愛知県から戻った福井大学3年の男子学生。「電車好きの友人のSNSで設置を知り購入した。珍しいし、人気が出そう」と話していた。

 番匠本店はこれまで、福井駅構内のプリズム福井で駅弁などを販売していた。同社の三井堅太郎課長は「120年にわたり、駅とともに旅を支えてきた。2024年春の北陸新幹線県内開業に向け、福井の駅弁がさらに盛り上がればうれしい」と期待した。

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