高齢者対象の寺子屋 中学時代に思いはせ 学校生活体験 真岡東中

花について語る参加者と生徒

 【真岡】真岡東中は9月27日、高齢者を対象とした学校体験会「シルバー寺子屋」を開いた。地元の高齢者ら4人が参加し、数学と社会、理科の特別授業や給食を体験し、昼休みには校庭を歩くなどして生徒と交流した。

 同校は本年度、保護者や地域住民が学校の運営に携わるコミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)を導入した。コミュニティ・スクールの活動は地域や保護者による学校教育の支援が中心だが、同校は学校の教育力を地域に還元することも目指し、「シルバー寺子屋」を企画した。

 参加者は各教科約25分の授業を受けた後、中学生と同じ「とり肉のみそマヨネーズ焼き」などの献立の給食を味わった。昼休みには校庭を歩きながら、生徒に咲いている花について解説したり、生徒から学校生活の話を聞いたりして終始和やかな雰囲気で楽しんでいた。

 孫が同校に通う亀山、丸山裕光(まるやまひろみつ)さん(78)は「私たちの時代に比べて授業も給食も充実していた」と感心していた。参加者と昼休みに交流した3年青木奈月(あおきなつき)さん(14)は「花のことを聞いたり東中のことを話したりして楽しかった」と喜んでいた。

 

校庭を歩きながら交流する生徒と参加者ら

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