「何で壊さなきゃならないのか残念」熱海土石流災害から1年3か月 自宅の公費解体に悔しさにじませるー静岡・熱海市

静岡県熱海市の土石流災害から10月3日で1年3か月です。現場では、被災者などが黙とうを捧げ、警察が一斉捜索を実施しました。

静岡県熱海市の土石流災害の現場では、最初に通報があった午前10時半に合わせて黙とうが捧げられました。また、10月3日から自宅の公費解体が始まった被災者は、遠くから見守りながら悔しさをにじませました。

<太田かおりさん>

「道路の際に息子がドングリを植えたんです。『それだけは切らないで下さい』とお願いして。子どもがあそこのうちで大きくなった。そんな思い出を、思い出がなくなるわけじゃなけど、端からつぶされているような」

<太田滋さん>

「残念です。何で壊さなきゃならないのか残念ですけど。悔しい中でも前に進んで行かないといけないのかな」

また、伊豆山港では、いまだ行方が分からない太田和子さんを探すため、警察が40人態勢での一斉捜索を行いました。

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