直島のシンボル 草間さん南瓜復元 台風で海に落下し破損

復元された「南瓜」を鑑賞する地元の子どもたち

 昨年8月の台風9号で破損した現代美術家草間弥生さんの屋外アート作品「南瓜(かぼちゃ)」が復元され、4日、香川県直島のベネッセハウスでお披露目会があり、一般公開が始まった。

 所有するベネッセホールディングス(岡山市)が復元。会には小林真一直島町長、高橋正勝ベネッセホールディングス本社・直島統括部長、地元の直島小・中の児童生徒ら約80人が参加。小林町長らが「黄色い『南瓜』が直島に帰ってきた記念すべき日。末永くかわいがってほしい」とあいさつし、児童代表の直島小6年塩入大聖さん(12)、生徒代表の直島中2年堀口来愛さん(13)とともにテープカットして祝った。早速作品を鑑賞した子どもたちは「久しぶり」「つやつやしてる」と喜んだ。

 黄色いカボチャの形をした作品は強化プラスチック製で、高さ2メートル、幅2.5メートル。瀬戸内海を望む突堤の先端に1994年設置。開催中の瀬戸内国際芸術祭の会場の一つ、現代アートの聖地・直島のシンボルとして親しまれていたが、昨年の台風に伴う強風や高波で海に落下し、大きく破損していた。

復元された草間弥生さんの「南瓜」

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