国の特別天然記念物・コウノトリが総社市奥坂に飛来したのを、服部邦隆さん(84)=同市=が撮影した。
服部さんは9月26日午後4時半ごろ、自宅近くの休耕田に白くて尾が黒い大きな鳥がいるのを発見。2013年にも同地区に飛んできたことがあり、すぐにコウノトリと分かったという。
餌を探している様子だったが、ヘビを見つけると、くちばしで振り回しながら食べ始めた。服部さんは「豪快な食べ方をするなあ、と驚きながらシャッターを切った」と振り返る。
兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)によると、足輪の識別情報から、飛来したのは今年5月に同市で誕生したオスという。同公園は「現在日本の野外には300羽以上いる。今は繁殖期を終えて飛び回っているため、全国で見られる可能性がある」としている。
この日はタンチョウの保護施設「きびじつるの里」(総社市三須)の職員も、同市奥坂で足輪が異なる別のコウノトリを確認しており、複数羽が飛来していたとみられる。