71歳男性監禁した罪で36歳女初公判 起訴内容認める 広島地裁

広島県海田町で、71歳の男性を監禁した罪に問われている男女6人のうち、5日、36歳の無職の女の初公判が行われ、女は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと、広島県府中町の無職の36歳の女は、2022年6月、ほかの6人と共謀し、自営業の男性(71)を海田町の事務所で携帯電話をとりあげるなどし監禁した罪に問われています。

その後男性は行方不明となっています。

起訴された6人のほかに、もう1人男が関わっていて、今も逃走しているということです。

5日の初公判で、36歳の女は起訴内容を認めました。

検察は動機について「被害者から持ちかけられた投資の配当が滞り、説明を求めるために他の被告らと犯行に及んだ」などと指摘。「被害者によって負わされた財産的損失の回復を図ったという経緯があるとはいえ、違法な自力救済を認めることはできない。」などとして懲役1年を求刑しました。

また、裁判の中で検察は、事務所などで暴行を受けた男性が「毛布にくるまれて車でどこかに連れていかれた」と別の被告が供述していることも明らかにしました。

一方の弁護側は「被告は詐欺の被害者で保護されるべき。被害者に対する暴力には反対の立場で関与しておらず有利に斟酌されるべきだ。」などとして執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は即日結審し判決は27日に言い渡される予定です。

この事件をめぐっては、逃走中の1人をのぞき、すでにほかの5人も逮捕・起訴されていて、6日以降順次公判が始まる予定です。

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