食感さくさく「太秋柿」味わって 岡山・瀬戸で出荷本格化

岡山市東区瀬戸町大内地区で本格化している太秋柿の出荷作業=2日

 岡山市東区瀬戸町大内地区で、特産の「太秋(たいしゅう)柿」の出荷が本格化している。大玉でさくさくとした食感が特長。収穫直前の9月の台風で一部が落果し、今季の出荷量は例年より落ち込むものの、日照に恵まれ糖度は高く食味は上々という。

 大内柿生産組合によると、同地区を中心に15戸が約2ヘクタールで栽培。大きいもので400グラムを超える。贈答用としても人気が高く、ほとんどが県内で消費されるという。

 出荷が始まった2日は、地元の選果場に約900キロが持ち込まれた。組合員らが機械で大きさを選別した後、手作業で丁寧に箱詰めしていった。

 出荷は11月上旬まで続き、昨季の約12トンを下回る見込み。藤原邦彦組合長(78)は「収穫した実は、甘みも十分。秋の味覚をぜひ味わってほしい」と話している。

 例年11月に同選果場で開く「柿まつり」は新型コロナウイルス感染防止のため、3年連続で中止した。

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