未来価値創造 世代超え意見交換 経済団体代表ら、岡山でセミナー

世代を超えた岡山の未来価値の創造について意見交換したセミナー

 地域の魅力を発信し観光振興や移住促進につなげる「君と未来へ続く物語 岡山たからもんセミナー」(山陽新聞社主催)が5日、岡山市北区柳町の同社さん太ホールであり、「世代を超えて創る岡山の未来価値」と題して岡山県内の経済団体代表ら5人が意見交換した。

 岡山商工会議所の松田久会頭(69)は若者の生み出す魅力が未来価値の礎になるとし、「われわれの経験や知識が気づきを与えられる。つまづいた時はヒントを求めてほしい」と助言。世代を超えた対話の場づくりに取り組むNPO法人だっぴ(岡山市)の森分志学代表理事(32)は「年齢の違う他者との関係が固定観念を覆し、成長につながる」と強調した。

 酪農家の三宅春香氏(27)=倉敷市=はチーズ生産を始めた経験を披露し「過去と同じことだけでは衰退する。挑戦が大切だ」と発言。岡山青年会議所の石井聖至理事長(40)は「若い経営者の示すビジョンが先輩ら周囲の刺激になる」と述べた。

 岡山大発ベンチャーで採用活動を支援するABABA(アババ)(大阪府吹田市)の久保駿貴CEO(25)は「若手の頑張る姿が見えれば地域も元気になる」と指摘し、若者のアイデアを生かせる環境整備を訴えた。

 意見交換に先立ち、企業の組織づくりなどを支援するhint(ヒント)(東京)の斉藤徹代表がオンラインで講演した。県内の企業経営者や団体代表ら約150人が聴いた。

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