神奈川県内の百貨店おせち商戦 「個食」から「集い」へ 売り上げ好調 コラボ商品も

高単価のおせちも好調という横浜高島屋=横浜市西区

 百貨店各社によるおせち商戦がスタートした。新型コロナウイルス禍で迎える3回目の正月。各店は、行動制限の緩和に伴い帰省する人が増え、「個食」から「集い」が中心になると予測。有名料亭や地元鉄道会社とのコラボレーション商品など、種類豊富に展開している。

 そごう横浜店(横浜市西区)は9月29日、店頭での予約販売会を開始した。初日の売り上げは前年比20%増と、好調だったという。

 人気を集めているのが、カップで1品ずつ取り分けができる「和洋折衷カップおせち」(4~5人前、2万9700円)や、今年新発売の「美味づくし 和洋中三段重『豊』」(3~4人前、3万2400円)。

 現時点では行動制限がなく、帰省の動きも予想されることから「自然と客単価も上がっている」と食品やレストランを担当する鈴木基明部長。肉料理やエビ料理など人気の具材を1段に詰めたおせちも用意した。前年は「個食」の需要が高かったのに対し、今年は3~4人前など数量を増やす客も多いといい、売り上げ拡大に期待を寄せている。

© 株式会社神奈川新聞社